こちら石垣島の海は水中世界を覗けば、サンゴに熱帯魚。色とりどりの華やかな世界が広がっています!
その華やかさにうっとり♪石垣島に旅行、観光に来る方は、その景色を見るためにお越しになりますよね!
ちなみに、ブログをアップしている今日は7月29日です。このまま台風が発生しなければ、観測史上初、7月に台風が一つも発生しなったとなるそうです。
今年は6月12日に台風2号が発生して以来、北西太平洋では台風が1つも発生していません。このまま7月の台風発生数がゼロとなると、1951年からの統計史上初めてのこととなります。
7月に台風発生ゼロだと統計史上初 大雨の原因と関連か ウェザーニュース
沖縄の海、水中環境において、台風は必須なものの一つです。理由は水温上昇。そしてサンゴの白化には密接な関係があります。
さぁ本日のブログは、サンゴの白化ってどういうこと?そして台風の影響による水温について、簡単にまとめてみました!
目次
まずは、サンゴってどんな生き物?というところから。
サンゴは植物ではなく、動物です。でも光合成するって聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?サンゴは光合成をしません。植物でないのに光合成?なぜ?と思う方も多いのではないでしょうか?
正確には、
サンゴに体内に住み着いている褐虫藻が光合成をします。褐虫藻は、『細胞内共生する渦鞭毛藻類の単細胞藻類の総称』です。それが光合成をしています。その栄養をもらいながら、サンゴは生きています。
つまり、サンゴが光合成をするのではなく、住み着いている褐虫藻が光合成をおこないます。サンゴは、
海に栄養分を放出して、サンゴは海にいろんな良い影響を与えています。大切に残そうとしてもなかなか守りきれないものになってきています。
ではサンゴの白化とはどういう現象かというと、ある一定のレッドゾーンの
高水温が連日続くと、サンゴから褐虫藻が抜け出てしまいます。サンゴの種類によっていろいろありますが、平均は30℃以上と言われているそうです。
褐虫藻が抜け出ると、
サンゴの骨格の白色部分だけが残ります。それが白化です。しばらくはサンゴは生き続けますが、褐虫藻が出てしまったサンゴは、栄養不足に陥り、死んでいってしまいます。
まるで漂白剤につけたように真っ白になってしまいます。これがサンゴの白化です。数週間が過ぎると、栄養が足りなくなって死んでしまいます。
では夏の海に台風が必要な理由。台風は自然のサイクルの中での
破壊と再生を促してくれます。例えば、山では老木倒し(破壊) 、新たな生命の活動場所を提供(再生)するといわれています。若返り効果があります。
そして水中世界においては、夏、
上がり続ける水温を下げてくれるのが台風です。海水をかき回して、外洋の海水と入れ替えを行ってくれます。水温が一気に、2℃、3℃下がる時もあります。
台風は、沖縄の海の水温調整を行ってくれる大規模な環境保全の役割を担ってくれています。
サンゴを取り巻く環境は、決して良くなっているわけではありません。生活排水等の環境汚染に関しては、徐々に良くなってきていると聞きましたが、地球規模で起こっている水温上昇については、どのように歯止めをすべきでしょうか?
さらに、今年の7月は観測史上初、台風が一個も発生しない月となりそうです。サンゴがあるからこそ、守られる環境、そして台風があるからこそ、守られる環境があるんですね。
これからも石垣島の海がずっとずっときれいであることを祈るばかりです!